到着したのは午前6時。
街全体は暗闇と深い霧に包まれていた。
夜明け前のグダンスク駅前
その昔はドイツの占領下でDanzigと呼ばれていた街、ポーランド・グダンスク。
Ostsee(バルト海)に面したこの街は古くはハンザ同盟都市として栄えていたそう。
街の大きさは一日あれば十分歩ける大きさだろうか。
浜辺までは旧市街地から歩いて1時間半ほど。
運河沿いを歩くと霧の中の印象的な日の出を眺めることができた。
霧の向こうには青空が見えるから不思議な感じだ。
どこかで異世界に迷い込んでしまった気分になる。
浜辺まではトラムでも行くことが出来、夏場は多くの人で賑わうそう。
旧市街地の中心部
ライトアップが美しいネプチューンの泉
グダンスクは、タイムスリップしたような感覚になるパステルカラーの旧市街も有名だ。
夜まで治安も良く、様々な国の影響を受けた料理や土産物の並ぶ商店での買い物も楽しめる。
そして琥珀の街でもある。
琥珀の装飾品
琥珀博物館では、琥珀の成り立ちからモダンな装飾品までが並んでいた。
琥珀の生成の仕方や部位の違いによって形状や色がだいぶ異なるのだそう。それを寄木細工のように組み立てたそれらは、個人的には自分の琥珀の見方を変えるのには十分だった。
小さい頃、お土産にもらった蟻の閉じ込められた琥珀の首飾りのことを思い出した。
約4,000万年という途方もない歴史の彼方に生きていたものの遺産と思うと、
ここにいる自分や、目の前の世界の存在をあれこれと考えてしまう。
琥珀の流れつくこともあるという少し黄味の強い砂浜に腰をおろしながら眺める静かな波間は、
3次元にも4次元にも心を揺らす。
0 件のコメント:
コメントを投稿