頭上には北極星。
それを中心にまわり続ける周極星。
太陽だけの季節の反対の闇だけの世界は、夏には見えなかったものを照らしだす。
例えばオーロラ。
それを見たのは初めてだった。
肉眼で見るのと写真で撮るのとではやはり違う。
その肉眼と写真とのギャップが被写対象として、そそられる要因であると思う。
それは一筋の雲のようで、でも時にあっという間に濃く伸びていき、空全体にたなびく。
分厚いカーテンのようなときもあれば、天の川のような薄っすらと見えるときもある。
いつも違うオーロラの出現の形、たなびき方、そして観察者の心境があり、それをどうにか撮りたくなるのだ。
滞在中の12月は月は山より上に見えることはほとんどなく、
天候が悪い日を除き、光に邪魔されず時間を問わず眺めることができた。
オーロラの出現状況がわかるライブカメラを見られるHPもある。
http://virmalised.ee/aurora-live-cameras/
最低でも闇の世界に1週間ほどいると、この世に光があるのが、不思議に、そしてかけがえのないものに思えてくるようになる。
もうひとつ光の世界にいたときよりも感じたの。
それは闇の中で暮らす人々の温かさ、だった。
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